強められる生き方

皆さん今日は「大切なあなた」の時間です。

宮澤賢次の「雨にも負けず」という詩があります。その作品のモデルとなった人物は、斉藤宗次郎さんと言われています

宗次郎さんは、花巻生まれ。お寺の三男坊で小学校の教師をしていました。

20歳のとき内村鑑三の本を読んで影響を受け、聖書を読むようになり、花巻ではじめて洗礼を受けてクリスチャンになります。

しかし当時キリスト教は、「ヤソ教」「国賊」と呼ばれ、彼は洗礼を受けた時から迫害を受けます。石を投げられ、親にも勘当され、小学校の教師を辞めさせられてしまいます。それだけではなく、近所で火事が起きたとき、嫌がらせで放水され、家を壊されたことがありました。何度もガラスを割られ、9歳になる長女の愛子ちゃんが「ヤソの子供」と言われてお腹を蹴られ、腹膜炎を起こして亡くなってしまいます。

普通なら、花巻を離れ他の町へ移るところですが、宗次郎さんは、むしろ、その土地にとどまり、人々に愛を持って仕えることを選びます。教職を追われたあと、彼は新聞配達をして生活しました。朝3時から夜9時まで働き、配達しながら一軒ごと家の前で立ち止まり、祝福をお祈りします。そのような生活が20年も続きました。雨の日も、風の日も、雪の日も休むことなく、地域の人々のために働き続けたのです。新聞配達の帰りには、病人を見舞い、励まし、慰めました。

やがて、宗次郎を耶蘇と迫害していた地域の人々も徐々に心を開いてゆきます。そして、ついに花巻では「名物買うなら花巻おこし、新聞を取るなら斉藤先生」と言われるようにまでなったそうです。

宗次郎さんが花巻を離れ上京する日には、町長をはじめ、町の有力者、学校の教師、生徒、神主、僧侶、一般人や物乞いにいたるまで、身動きがとれないほど集まり、駅長は、停車時間を延長し、汽車がプラットホームを離れるまで徐行させるという配慮をしたというのです。

実はその群衆の中に若き日の宮沢賢治もいました。そういう宗次郎の生活ぶりを見て、自分もこうなりたいという思いを込めて、「雨ニモマケズ」という詩を書いたのではと言われています。

世界のベストセラー聖書の言葉。

「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリピ4:13)

がんばる人生から強められる生き方をお勧めします。

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muraoka