村岡 昇
ファミリーネットワーク理事長

Noboru Muraoka

1962年函館生まれ。緑の牧場教会大館チャペル牧師として、「家庭回復」をテーマに小中学校での「心の授業」、PTA や企業での講演を行っています。また牧師として結婚式やカウンセリングを通して地域に仕え、保護司、刑務所教誨師として更生保護の働きにも関わらせていただいています。

[ 著書 ]
・親として今できること
・人生雨のちハレルヤ

「家庭回復」をテーマに心の予防教育や講演、カウンセリング、さらに結婚前・後のカップルサポートを通して家庭の諸問題に取り組んでいます。

メッセージ

ある中学校で講演後、2人の不登校の生徒と話す機会がありました。母子家庭のA子さんは、母親から虐待を受け、生まれてきたことを否定されている現状を涙ながらに話してくれました。

「お前なんか産まなきゃよかった。そうしたら、母さんはこんな苦労しなかったのに。中学校までは面倒見てやるけど、卒業したら関係ない。家を出て行け」

と罵声を浴びせる母親の姿を思い出しながら、彼女は私にこう尋ねてきました。

「おじさん。私は何のために生まれてきたの?こんな状態じゃ、生きている意味ないよ!」

その質問に、しばらく考えてからこう答えました。


「今はおじさんが伝える言葉の意味がわからないかもしれないけれど、あなたは愛されるために生まれたのだよ


すると、いっしょに来ていたB子さんが、大粒の涙を流し始めました。彼女も母子家庭ですが、家ではお母さんに心配をかけないようにいつも笑顔です。また学校でも模範的な生徒でした。彼女は自分の気持ちをなかなか言えず、知らず知らずのうちに気持ちを溜め込み、心が壊れそうになると、悪いと知っていながらもリストカットを繰り返していました。血がにじむと、心のつまりが出たように錯覚し、両手首と太もものつけねには痛ましい傷跡が刻まれていました。B子さんはこう言いました。


「おじさんが、あなたは愛されるために生まれたと言ったとき、頭ではなく心に響いてきた。私もありのままで愛されたかった。


今でも忘れることができない光景です。

2022年小中高校生の自死数が、500人をこえました。不登校、引きこもり、うつ症状を抱えた子ども達は増え続けています。さらに子供たちを育み守るはずの家庭は様々な問題を抱えています。こうした現状を踏まえ、ファミリ―ネットワークは、心の予防教育として小中学校での心の授業、さらに受け皿となる学校、PTA、地域への講演、カウンセリング等を行っています。そして子供たちを育む家庭回復のため、結婚カウンセリング、結婚セミナーに取り組んでいます。

秋田県での講演実績

鹿角市大湯小学校・末広小学校・尾去沢小学校・花輪北小学校・十和田小学校・ 花輪高校・花輪第一中学校・鹿角地区 PTA 他
小坂町小坂小学校・小坂中学校 他
北秋田市鷹巣中学校・鷹巣南中学校・合川北小学校・米内沢小・合川中学校・森吉中学校
能代市  淳城南小学校・二ツ井高校
井川町井川小学校
大館市城南小学校・城西小学校・有浦小学校・長木小学校・東館・西館小学校・
成章小学校・南小学校・山田小学校・川口小学校・早口小学校・比内中・ 第2中・田代中・矢立中・花岡中・南中学校・大館国際情報学院
・1 中・ おおとり教室・比内支援学校 他
男鹿市潟西中学校・男鹿道徳研究会
その他上小阿仁小学校・横手高校・明徳館高校・矢島高校・NPO での講演・幼稚園 PTA・小中学校 PTA、 教職員への講演・地域生研・自殺予防セミナー・JA 婦人部・ ロータリークラブ他
アクセス
  • 所在地:
    秋田県大館市清水1−3−34
  • 電車でお越しの場合 : 大館駅下車 徒歩10分
  • TEL:0186-59-7444
  • FAX :0186-59-7444

    ※電話の対応時間は平日午前10時〜午後6時です